インタビュー

2018.11.10

第4回 日本ミニチュアフード協会会員インタビュー【あまいろ堂さん】


日本ミニチュアフード協会会員さんへインタビュー 第四回

樹脂粘土などでできたミニチュアフード。
その作り方が習える日本ミニチュアフード協会(以下協会)ですが、会員になって、もっとミニチュアフード作りを深めて楽しむこともできます。
作家として自分の作品を販売したり企業とのコラボ商品を作ったり、講師としてミニチュアフード作りを教えたりする方もいらっしゃいます。
このインタビューでは、そんな会員さんたちにお話を聞いていきます!

第四回は、協会のトップアーティストのあまいろ堂さん。
ミニチュアフードの和菓子、キッシュやお惣菜を、さらにドールハウス風のセットを作って、その中に飾りつけて出来る「和菓子屋さん」「キッシュ屋さん」「お惣菜屋さん」などの、ドールハウス風ミニチュアセットは、協会が百貨店で販売を行う際、ディスプレイ(展示品)として飾られ、お客さんの注目を集めています。
実は、そのセットの中には、ちょっとした仕掛けも・・・。
誰もがときめくような作品を作り続けるあまいろ堂さん、講師としてクラスを持つ予定もあるそうです。気になることが盛りだくさんなので色々と伺ってみました。

Q. まず、いつも注目の的のドールハウス風ミニチュアセット。お料理やお菓子はもちろん、周りのお店などのセットの細かいところまでリアルですが、その中に仕掛けがあるんですか?


あまいろ堂
あまいろ堂


はい・・・!(いたずらっぽく笑いながら)和菓子屋さんだと、客席のお茶がこぼれているんです。店員さんがあわててふきんをとりにいっちゃったところっていう設定で。
あと、和菓子が置いてある棚の後ろには、商品用の手提げ袋や包装紙も置いてあって、今まさに店員さんが包装をしている最中の箱もあります。
キッシュ屋さんでは、お部屋の飾りのガーランドの一部がキッシュになっていたり、
お惣菜屋さんでは、一番端のお豆腐田楽が、串から落ちて崩れていたりします。
とくにお惣菜屋さんは見つけるの難しいかな?(笑)お客さんが一度田楽を一つ取ったら崩しちゃったのに、それを戻してあるっていう感じ。よ~く見ないとわかんないですけど、一個ポロっと落ちてるんです。
作品の中に「ふふっ」「クスッ」ってなるようなポイントを作ってます。見つけたら面白いな~って。新しく作ったバーベキュー会場のセットは、ローストチキンが手でくるくる回せるようになってます。これ回せるようにしちゃえ!と思って。



Q. (写真を見ながら)あ!本当ですね。おもしろい!!日本ミニチュアフード協会のインスタグラム(@miniturefood_associationjapan)の中に掲載されているものもあるので、探してみるといいですね。なんで毎回そういうポイントを作るんですか??


あまいろ堂
あまいろ堂


多分、自分が小さいころから色々発見するのが楽しかった?(ミニチュアフードって)小さいだけでも楽しいのにそこに何かひっかけポイントがあると楽しいな~って。

Q. 確かに!子供の頃にそういう絵本があって夢中になったことを思い出しました。おなじみになっているあまいろ堂さんのドールハウス風セットですが、ただかわいいだけじゃないんですね。協会の野津代表によると、ミニチュアフードだけじゃなくて周りのセットまでリアルにここまで作りこめるのはあまいろ堂さんだけだそうです。





あまいろ堂
あまいろ堂


いやいや諸先輩方に比べたら全然です。
ドールハウス風は、メインはあくまでミニチュアフードなんですよ。(和菓子やお惣菜などのミニチュアの)お料理だけだと、作品がかわいそうだな~なんて思って。例えば天ぷらが一つあったらそれをどう飾ろう、その周りをどうしよう、って考えているうちに(イメージが)どんどん広がっていっちゃうんです。メインのミニチュアフードを、かわいく美味しそうに見せる大きさのセットにしています。フードを飾りたいがためのセットなんです。

Q. 本当に楽しんでミニチュアフードを作っている感じがしますね。普段からそういう風に楽しい毎日を過ごしている方なんだろうな、というイメージです。


あまいろ堂
あまいろ堂


ミニチュアフードを習う前は、東京に引っ越してきたばかりで沈んでいたんです。慣れない土地で、娘もふたりいるのでしっかりしなきゃ・・・と頑張りすぎてしまって。
出かける気も起きなくなっていたのですが、でもこれじゃいけないな、と感じて近所のカルチャースクールの運動の教室に通うようになったんですが、そこにあったチラシで協会のことを発見しました。

Q. 毎日沈んでいた中で見つけたミニチュアフード作り、だったんですね。


あまいろ堂
あまいろ堂


2015年の2月から通い始めましたが、(樹脂)粘土に触ったら柔らか~いって癒されて。
認定講座が終わって、BIOcafeさんというベーグルのお店とのコラボのお話をいただきました。もう(ベーグルのミニチュアを)作った作った!一日中ず~~と粘土を触っていましたね。私なんかが作っていいんだろうか?と思いながら・・・。

Q. 代表は、レッスンのたびに上達していくのが目に見えてわかったので、「これは頼めるな」と依頼したそうですよ。でも、こだわりが本当にすごいので、代表の目からみても「上手にできてる」と思った作品も「いや、これはイマイチなので商品として使えません」とおっしゃることもあるそうですね。


あまいろ堂
あまいろ堂


自分でもパンやお菓子を焼いていたので、焼き色などがどうなるかわかるんです。
だから、細かい焼き目や質感ひとつひとつを本物と同じに作りたくて、実物をじっくり観察しながら作りました。
本物に近づけるために焼き色や質感には特にこだわります。
実は今も、前回のインタビューにも登場された武田さんや、作家のぽあろさんなどが講師をされている趣味クラスも受講しています。一人だと煮詰まっちゃうから、視野が広がっていいんですよ。
だからこそ、最初につくった作品は、今見るとへたっぴで、(恥ずかしくて)捨てなきゃ~~って思うのですが、沈んでいた私を救ってくれた思い出のある作品なので、とっておいています。

Q. 楽しみながら、ぐんぐん上達されて極めていらっしゃるのがかわります。
今は、百貨店出店の際、販売もされていますよね。


あまいろ堂
あまいろ堂


はい。もともと和物が好きだったので、和菓子のミニチュアを、古布でくるんだヘアピンと組み合わせて、和菓子ヘアピンを販売しています。
それと「和菓子のブッフェ」。
好きな和菓子をお客さんに四つ選んでもらうようになっています。それにお重がついています。
あともう一つ、しまえるセットシリーズ。木箱をひらくとミニチュアのお店になります。このシリーズは、和菓子屋さんと釜めし屋さんがあります。そのままパタンとしまえば、また木箱に戻ります。



Q. 人気の商品ですよね。その商品のノベルティや、看板に、イラストレーターさんでもある娘さんのイラストが使われているそうですね。


あまいろ堂
あまいろ堂


長女の作品ですね!作った和菓子をテーマに描いてもらってます。笑

Q. 今は、ご家族の協力もある、もう沈んでいた頃とは、生活が全然違いますね。


あまいろ堂
あまいろ堂


はい!確実に気持ちが楽になりましたし、いろんなことにチャレンジする意欲が湧いてきました。
そして声を大にして言いたいのが、野津代表の人柄です。代表は、会員さんや生徒さんの作品を否定しないんです。いいところを見つけて褒めてくれる。それも励みになりました。だから続けられたんです。だって、そんなに(褒め言葉を)これまで言われたことなかったから・・・。
最初にお話したドールハウス風の和菓子屋さんも、ヘアピンを作っているときに、和菓子がたくさんできたので、たまたま家にあったディスプレイ棚に飾り付けて、野津代表にその写真を送ったら反応がよかったんです。「かわいい~~!」って褒めてくれたので、
じゃあ、その周りに、椅子を作って、壁を作って、テーブルを作って、お茶をこぼして笑、と出来上がったんです。
和菓子だけじゃなくてセットもリアルに作りたかったので、飾ってある「和」という字の書は、書道家さんに頼みました。



Q. 書まで本物だったとは、すごいこだわりですね!
そんなあまいろ堂さんのドールハウス風ミニチュアセット作りを習える教室が、
会員さんのみが受けられる会員限定クラスとして、来年の春の開講に向けて準備中だそうです。
(※2018年11月時点での予定です。)


あまいろ堂
あまいろ堂


そうなんです~!一緒にミニチュアフード作りを楽しんで、アイディアを出してくれる方に来ていただくと嬉しいです。
よく、「リアルにお料理のミニチュアを作るのは大変じゃないですか?」と言われますが…味は関係ないですから笑!!
料理が苦手でもおいしそうなものが作れるのがミニチュアフード作りの楽しいところの一つ!
難しそうだと思っても、実際お教室で(樹脂粘土を)コネコネし始めていただければ、しっかり丁寧にお教えしますので心配無用です。まずはやってみませんか?
私も同じでしたが、一歩踏み出したら、次の階段が見えてきます。
あまいろ堂さんの教室の開講、今から楽しみです!
リアルな中に遊び心溢れるドールハウス風のミニチュアフードセット作りの教室は、
今でも「こんな作品が作ってみたい!」と憧れる人が多いそうなので、申し込みが殺到するはず!受講ご希望の方は、開講したらすぐに申し込んだほうが良さそうですね。(※会員限定クラスとなります。まだ会員でない方は、まず認定コースの受講からになります。)
和菓子の甘い、と、晴天の澄んだ鮮やかな青空の色という意味のある天色(あまいろ)、いつか帰りたいと願う故郷の空の色への想いをかけた「あまいろ堂」という名前にぴったりの作品たちは、眺めていると、どこか懐かしい、甘くて優しい世界観を感じることができます。
誰しもが心の中にある、大切な想い出を蘇らせてくれるはず。じ~っと見つめていると・・・あまいろ堂さんの楽しい仕掛けが見つかるかも・・・?!


あまいろ堂さん プロフィール

日本ミニチュアフード協会 トップアーティスト
・BIOcafe コラボ商品制作
・蔦屋家電販売・展示
・玉川高島屋販売・展示
・新宿伊勢丹販売・展示
・Paris Sazanka販売
・ANIME NYC 展示 他

インタビュー・著 みけ♡

※インタビューの内容の中に、現在の協会のシステムと異なるお話がありますが、
会員さんのお話の内容当時のものです。ご了承くだいませ。


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